【レビュー】OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅢ + M.ZUIKO 12-45mm F4.0 Pro
本記事をご覧いただきありがとうございます。今回はOLYMPUS OM-D E-M5と12-45mm F4.0 Proレンズのレビューを記載したいと思います。非常に気に入っているカメラとレンズなので、気に入っている点を記載しつつ、作例もたくさん載せていきます。
E-M5は2019年11月22日に発売し、12-45mm F4.0 Proレンズは2020年3月27日に発売しました。そして、2020年6月26日にE-M5+12-45mm F4.0 Proレンズキットとして組み合わせて発売されています。
レビュー①:外観・デザイン
E-M5と12-45mm F4.0 Proの組み合わせはキットレンズなだけあってデザインの調和が取れていてオシャレで気に入っています。また、レンズのサイズ感もボディのサイズにマッチしており、レンズの下側がボディからはみ出すことがありません。ここがはみ出してしまうと、場合によっては三脚にうまく装着できない可能性もあるので重要な点だと思います。
また、サイズ感と重さもマイクロフォーサーズシステムらしく非常にコンパクトかつ軽量になっていると思います。下記表のとおり、フルサイズミラーレス一眼で高いシェアを持っているSONYのベーシックモデルのレンズキットと比べても非常に軽量になっています。
メーカ | OLYMPUS | SONY |
型番 | OM-D E-M5 MarkⅢ+12-45mm F4.0 Pro | α7 Ⅲ+FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS |
重さ | 約670g (ボディ+レンズ) | 約945g |
参考リンク | https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/em5mk3/index.html | https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7M3/ |
また、E-M5、12-45mm F4.0 Proとも防塵・防滴・耐低温仕様であるため、登山などアウトドアでも安心して使えます。
レビュー②:画質
- 解像感
まずはレンズの解像感の確認をします。ボディはE-M5に統一して、レンズを12-45mm F4.0 ProとPenシリーズのキットレンズである14-42mm F3.5-5.6 EZで画像の比較をしました。
まず広角側です。14-42mm F3.5-5.6 EZと比較するため、12-45mm F4.0 Proも14mmに合わせて比較します。
それぞれの写真の同じ被写体の部分を拡大して比較すると、12-45mm F4.0 Proのほうが木の枝や幹のエッジがはっきり出ていて解像感が高いことが分かります。
続いて、望遠側の解像感を比較します。14-42mm F3.5-5.6 EZと比較するため、12-45mm F4.0 Proも42mmに合わせて比較します。
こちらもそれぞれの写真の同じ被写体の部分を拡大して比較すると、広角側以上に望遠側のほうが木の枝のエッジの差がついており、12-45mm F4.0 Proのほうが顕著に解像感が高いことが分かります。
この結果は、12-45mm F4.0 Proと14-42mm F3.5-5.6 EZのMTF曲線の差を見事に反映しています。
下記のぞれぞれのMTF曲線を見比べます。赤色の60本/mmという線が解像感を表したもので、この線が100%に近いほどレンズの解像感が高いことを表します。12-45mm F4.0 Proは広角端(12mm)では画面中心(0mm)から4mmくらいまでMTFが75%を超えており、望遠端(45mm)でも中央から7mmくらいまで70%を超える高い値です。一方で、14-42mm F3.5-5.6 EZは広角端(14mm)では12-45mm F4.0 Proよりも低いものの中央から7mmくらいまでは70%を超える値です。ただし、望遠端(42mm)では中央でも70%に届いておらず、12-45mm F4.0 Proと差があることが分かります。
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/mlens/12-45_4pro/index.html
https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/mlens/14-42_35-56_ez/spec.html
- ボケ感
次に、写真のボケ感について確認します。マイクロフォーサーズのセンサーであることと、レンズの開放F値も小さくない(明るくない)ため、ボケ量に関してはそこまで期待できないですが、ボケ味などを確認していきたいと思います。
テーブルフォトでケーキを撮影してみました。背景ボケはボケ量は大きくないものの自然で良好なボケになっています。2枚目の写真の前ボケも自然で好印象です。
- 感度(夜景・室内など)
続いて、高感度(高ISO設定)でのノイズ感を確認しました。キットレンズがそこまで明るいレンズではないため、センサーの開口率や画像処理センサーの性能が求められます。
ISO800や1600での夜景撮影を行いました。拡大するとざらざらしていてノイジーですが、写真全体を見るとそこまでノイズ感はありません。夜景や暗所での撮影でもこのくらいのISO設定までなら許容できそうです。
- 近接撮影(最短撮影距離)
12-45mm F4.0 Proはズーム全域で最大撮影倍率0.5倍で、最短撮影距離は広角端(12mm)で12cm、望遠端(45mm)で23cmです。なので、ズーム全域でかなり接写して撮影することができます。
上記作例にもあるようなテーブルフォトにも非常に便利です。
- 5軸手ぶれ補正の実力
E-M5は5軸手振れ補正を搭載しており、最大6.5段の手振れ補正効果があります。ボディ内手振れ補正機構のため、使用するレンズを変えても効果を発揮でき、同じマイクロフォーサーズマウントのPanasonic製レンズを使ったときでも手振れ補正の効果を発揮することができます。
下記写真のように手持ちで2秒の星景撮影をしても、ぶれることなくオリオン座が映っています。
レビュー③:各種撮影機能
- ハイレゾショット
続いて、E-M5 MarkⅡにはなかったハイレゾショットのレビューをしていきます。ハイレゾショットはセンサーを0.5pxずつズラして8枚撮影し、それらをつなぎ合わせて画像の解像度を向上させる機能です。
ハイレゾショットで撮影した写真の小さな一部を拡大してみましたが、店が認識できるレベルで解像感が残っています。
作例集
最後にいくつか作例を載せていきます。
レンズの解像感が非常に高いので、風景写真も非常に高画質に撮影できます。
望遠側の解像感が特に良好だと感じました。
食べ物も美味しそうに撮影できます。
さいごに
E-M5+12-45mm F4.0 Proは非常に画質、特に解像感が高く、防塵防滴耐低温もあるのでおすすめのセットです。
皆さまのカメラ・レンズ選びの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
ヤマダ電機 カメラのキタムラ
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